原発のゆくえ~福井県議会編~

原発の運転再開を巡り注目が集まる福井県議会2日目のようすです。

37議席のうち24議席を占める自民と、7議席の民主による代表質問が行われました。

 

自民党県政会は国に「暫定的な安全基準」を求める西川知事に同意しつつも、運転再開には積極的だと見受けられました。原発の安全性より、原発が停まることで受ける経済の影響を懸念しているようでした。大飯原発34号機を視察し、関西電力の地震・津波に対する安全対策を評価しています。

 

民主・みらいは原発の安全性については知事より踏み込んで「40年を超える原発は廃炉にすべき」と表明。安全基準が十分でなければ、例え電力がひっ迫する状況でも運転再開は認められないとしました。また、今議会の終了後に国から運転再開の要請があった場合は、臨時議会や6月定例会でしっかり議論をすべきとし、知事の独断で判断しないよう釘を打ったものと思われます。

 

経済産業省原子力安全保安院が、福島原発事故には地震による影響や高経年化(老朽化)による影響はなかったとしていることについて、県知事は政府がまとまった見解を示すべきとしました。国会に設置された事故調査委員会の委員である地震学者の石橋克彦さんも地震によって配管が破損した可能性は高いと指摘しています。検証は事故を招いた当の保安院ではなく第三者の目によるべきです。

 

議会の中では頻繁に北陸新幹線高速道路の話が出てきました。

懸念すべきは、それらが原発の運転再開の代わりとして国が与えたアメかもしれないということです。そんなことがあれば大変な問題ですが、原発との取引で国に大型の公共事業を求めることはこれまでも行われてきたことのようです。

それは原発に限ったことでも、福井に限ったことでもないでしょう。

 

昔、ある議員さんが「議員の仕事というのは、選挙で投票してくれた人(組織)に事業(お金)をとってくることだ」と言っていたのを思い出します。その方は市民目線で、みんなのためになる政治を目指されている方でしたが。

そんな方たちが活躍できる日が来ることを臨みます。

みんなで原発のゆくえを見守りましょう。

 

明日(と言っても今日ですが)、大飯原発が立地するおおい町の町議会を取材してきます。

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