2009年

10月

29日

祝いの島でありますように

山口県(平尾町 田名埠頭)よりお伝えします。

先月10日より始まった「上関原子力発電所」建設に伴う海の埋め立て工事に対する阻止行動は今も続いており今日で50日目となりました。

毎日、祝島の人たちは漁船を出し、海を守りたいという共通の思いを持ったカヤック隊(通称「虹のカヤック隊」)も海に漕ぎ出でています。

現地には全国各地から集まった何百枚もの応援メッセージが掲げられ、この問題の広がりが伺えます。これまで阻止行動が続いているのも全国からの応援があるからだと思います。

最近は中国電力の船が来るのも少なくなり、祝島の漁船も数を減らし長期戦の構えですが、阻止行動が始まった当初は連日、海上で中国電力の船と祝島の漁船の攻防が繰り広げられました。
「あなたに分かりますか?私たちの27年間の苦しみが!」 祝島の女性が叫びます。

それに対して「何に苦しんで来られたのか教えて下さい。」と答える中国電力の社員。

あの手この手で説得を試みる中電はこんな発言も残しました。
「一次産業だけでこの先やっていけると思っているのですか?」
「原発ができたらあなたたちの子供や孫も原発で働けます。」
「原発ができても海は一切汚れません。」

祝島の人たちは27年もの間反対を続け、中電によって勝手に振り込まれた10億円ものお金を拒否し、仕事を犠牲にしながら阻止行動を続けています。

この言葉は、農業や漁業で生きてきた祝島の人たちに対する侮辱であるし、自分たちも大地や海の恵みで生きているということを忘れているのではないでしょうか?
お金がいくらあっても、結局はそのお金で一次産業のものを買って生きているというのに。

日本で最後の新規立地にして、日本最大級と言われる上関原子力発電所。
この原発ができると海は確実に汚れます。
原発はすごい熱を出すので、海水で冷やして、その水を海に捨てていますが、
その「温排水」は海水より7℃も高く、一秒間に190トン(広島市の太田川2本分)が常時流され続けるので、瀬戸内海全域の生態系の変化が懸念されています。

また放射能による被害も深刻でしょう。
原発が動くと必ず被爆する人たちが出てきます。

それは燃料のウランを採掘する遠い国の先住民の人たちかも知れません。
放射能の危険性を知らされないまま、原発内で働く下請け会社の人たちかも知れません。
原発の周辺に住む人たちであるかもしれません。
原発で使えなかったウランが兵器として使われた土地に住む人たちかも知れません。
事故が起こった時に初めて気づく私たちであるかも知れません。
あるいは、影響を受けた私たちの子供や孫であるかも知れません。

原発で出た核のゴミの処分方法は未だに確立されていません。
原発を導入する時に考えなかったためです。
300m以上地下に一万年以上“安全に”保管されるようです。
問題が起きた時に、今地球上にいる人の中で、責任を取れる人が果たしている(存在する)でしょうか?

『処理できない核のゴミとも無縁な、いつまでもおいしい魚が食べられる


 そんな未来に 私は住みたい』

 

●10月7日「中電着工??」

去年、山口県知事は「一年以内に着工すること」という条件で埋め立て免許を交付しました。その期限が10月22日。着工を急ぐ中電は10月7日、別の台船を使って別のブイ2基を埋め立て予定地に浮かべました。

 

当日、中電は9基のブイの置かれている田名埠頭にやってきて「作業中止」を告げて帰って行きましたが、その頃には2基のブイを設置した後でした。

 

【追記】

中電は、残りの7基のブイを本日10月29日に設置しました。日の出前の暗いうちに7台の台船を使って一気に設置したようです。作業時間は日の出から日没までという約束であり、違反しています。報道機関には日が明けてから作業をしたと嘘の発表をしています。

 

祝福(いのり)の海」

 

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