映画、追い込み作業中です!

ブログの更新が滞ってしまい申し訳ありません。

寒い日が続いていますが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

 

僕は、連日、部屋にこもって映画の追い込み作業に没頭しています。

3月11日に、初めに祝島で上映させて頂くことを目指しています。

 

2011年の東日本大震災から4年になろうとしています。

撮影させて頂いた方々や応援して頂いている皆さんのことを考えると早く完成させたいと思いながらも、納得のいくものをつくりたいという思いもあり、制作が長期となってしまっています。お待ち下さっている皆さん、申し訳ありません。

 

祝島でお披露目させて頂いた後、撮影させて頂いた方々に観てもらいながら、最終的な完成を迎えられればと考えています。

 

前にブログを書いてからこの間のことを振り返ろうと思います。

 

11月・12月中の2度、福島に通いました。

川俣町の「やまなみ農場」の佐藤幸子さん、南相馬市の「同慶寺」のご住職の田中徳雲さん、ご家族のもとへ。

 

佐藤幸子さんは、30年間、自然農を営む百姓をされてこられましたが、震災以降は放射能汚染によって続けることができず、福島市に避難。介護の仕事を続ける傍ら、子どもたちを放射能から守るための様々な取り組みをされています。

 

田中徳雲さんは、同慶寺の住職を務めながら、自然と共生できる暮らしを目指す中で被災。福島第一原発から17キロ地点にあり避難区域となった同慶寺に、避難先から被曝を覚悟で通い、檀家さんたちに寄り添いながら、心の拠り所であるお寺を守り続けておられます。

 

福島第一原発のことを考えると、終わりの見えない大変な困難があるのですが、お二人の姿、いのちに寄り添う生き方に僕はいつも希望を見ます。ありがとうございます。


今回で、映画のための福島での撮影を終えました。

 

11月、来日されていたアメリカインディアンのデニス・バンクスさんと1年ぶりに再会しました。デニスさんは、アメリカインディアンの権利回復運動のリーダー的な役割を果たされていて、母なる地球とつながり直すために、大切なメッセージを伝え続けて下さっています。2013年に、デニスさんが福島や祝島を訪れた時の映像を、「ランド・アンド・ライフ」の辰巳玲子さんとまとめ、『大地といのちの祈り~地球と共に生きる~(47分)』を制作しました(下の写真)。現在、DVDをつくっています。どこかで皆さんに観て頂ける機会があれば嬉しいです。


12月、前年に続き、デニスさんと祝島に渡りました。交流会では、上の映像の上映もさせて頂きました。


デニスさんと祝島にお別れをした後、僕は前から撮影したいと思っていた原発計画地の田ノ浦の海に潜り、水中撮影を行いました。

そして、心底、凍えました(笑)皆さん、冬の海にはお気を付けください。映画「祝福(いのり)の海」の中でわずか数秒ですが出てきますので、ご期待ください。

 

先月末、京都大学原子炉実験所の小出裕章さんにインタビューに伺いました。福島原発がもたらした放射能汚染の実態と、そこから僕たち人類が学ぶべきことを小出さんを通してお伝えさせて頂きたいと思ったからです。小出さんはご退職前のお忙しい中、お相手して下さいました。これが、映画の最後の撮影となりました。

 

今は、編集作業のうち、映画の輪郭ともなるナレーション(言葉)を考えています。

この作業には妻も関わってくれています。薪ストーブに薪をくべながら、産みの苦しみ、産みの喜びを味わっています。

 

つくり始めて3年弱の総仕上げ。内容としては、2009年からの6年弱になります。

 

この世で学び大切にしたいことを、撮影させて頂いた方たちの思いと共に、この2時間につめ込みます。

 

世の中は、ますます混迷を極めてきたように思います。

僕たち人類が争いを超えて、和合して生きることができますように。

生きとし生けるものと調和の中で平和に暮らせる日が来ることを願ってやみません。

 

 「大地といのちの祈り2014~地球と共に生きる~」

 

12月7日

母なる地球とつながるためのデニスさんのメッセージ、そして、福島で、祝島で、大地や海と共に生きる人たちを映し出しています。

 

11/29に東京の「三鷹いのちと平和映画祭」で上映させて頂きました。

 

デニスさんは言います。「地球はお母さん。そして、地球の上に生きる、四足のもの、羽を持つもの、木々や草花たちは親戚だ」と。

 

今の世の中、「人間中心、そして、今さえ良ければよい」ということが多いように思います。

10年先の未来も不確かな現代だからこそ、何万年もいのちをつないできたネイティブ(先住民)の感性や生き方を見つめ直すことの大切さを感じています。

ネイティブの心は、きっと僕たちの中にも、かすかに受け継がれているはずです。

 

生きとし生けるものが、いのちを輝かせて、生かし合う。

夢見るのはそんな世界です。この映像がその「種」となれば嬉しいです。

 

 

11月12日

最近、心の中に浮かんでキーワードにしている言葉のひとつは『地球家族』です。

 

僕は、生きとし生けるものは皆、地球を「お母さん」とした兄弟姉妹だと思っています。

へその緒を辿れば、みんなつながっているはず。

人間だけではない大きな家族。

そのつながりを感じた時、とても幸せな気持ちになる。

逆につながりを忘れた時、僕たちは地球家族内で争いや差別を生んでしまう。

「地球家族」のつながりを大切にした暮らしを目指し、その輪を広げていきたい。

僕がわくわくするのはその方向です。

 

問題は山積みですが、全ては魂の成長のために起こっているのかなとも感じています。



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映画づくりを応援して下さる皆様に感謝!

いのちのつながりを描くドキュメンタリー映画「祝福(いのり)の海」


 

祝福(いのり)の海」

 

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